バランス・スコアカードは事業構築に最適な戦略策定・評価手法です
私たちは、新規事業の立ち上げや再構築、プロジェクトの評価において、バランス・スコアカードの理論・手法を応用しています。
新規事業やプロジェクトの評価において、売上や利益など、財務的な目標だけで戦略策定したり、事業継続や投資意思決定をしてしまう場合があります。
バランス・スコアカードの考え方を用いると、財務的な目標は達成されなくても、顧客満足度が非常に高い(顧客の視点)、スタッフのモチベーションが高い(人材と変革の視点)など、将来の成長につながる要因が明確になるので、複合的な視点で判断できると私たちは考えております。
バランス・スコアカードの利点
- 最終的な目標(売上や利益)に関連付けて目標を達成するための行動(業務プロセス)を効率よく策定できる
- 財務的な視点だけにとらわれず、顧客や業務プロセス、人材教育・組織改革などの視点をバランスよくおりまぜ戦略策定、評価ができるので、数字(売上や利益)にとらわれがちな新規事業の立ち上げや、再構築の戦略策定や評価に有効。
- 組織階層毎にブレークダウンできるので、社内のコミュニケーションツールとして有効。

バランス・スコアカードの手法は、4つの視点「学習・成長」「業務プロセス」「顧客」「財務」から、経営戦略を遂行するための戦略目標を設定し、具体的な数値目標であり、評価基準となる業績評価指標(KPI)を設定し、各スタッフが役職・階層に応じたKPI達成を目標に業務を遂行します。
この方法を導入することにより、結果として、過去と未来、外部と内部、利害関係者、短期と長期、財務と非財務のバランスが取れた経営戦略の遂行が図れます。
バランス・スコアカードの経営戦略立案手法が提唱されたのは、1990年代のアメリカでした。1980年代のアメリカの経営戦略は、株主利益を重視した短期的な財務体質の強化を最上位の目標に掲げられていました。結果として、長期的な視野で、株主利益のみならず、顧客や従業員の利益についてもバランスを取っていた日本企業がアメリカでシェアを伸ばしました。
そのような状況を改善し、日本的な経営手法を取り入れるべく考案されたのが、バランス・スコアシートの手法です。
具体的には、次のようなステップで戦略を策定します。
- SWOT分析
- SWOT分析の結果をクロス分析
SWOT分析により得られた強み、弱み、機会、脅威を組み合わせ、戦略案を策定
- 強みを活かして機会をつかむ戦略
- 強みで活かし脅威を乗り切る戦略
- 弱みを克服し機会を得る戦略
- 弱みを克服し脅威を乗り切る戦略
- 戦略マップ策定
戦略目標(KGI)/重要成功要因(CSF)/業績評価指標(KPI)を設定
- 戦略マップのブレイクダウン
戦略マップで上げられた戦略目標を期毎、組織毎にブレイクダウンし、活動目標とする戦略目標を選択
- アクションプラン策定
戦略目標を実現するためのアクションプランを策定
- 実行
- 検証
業績評価指標(KPI)の達成度を検証し、次期の戦略策定に活用
